夏子のニューヨーク通信 (17) 1/17/15
” 新年おめでとうございます”
今年の正月は久しぶりに日本で迎えた。短い間だったが、たくさんの方達にお会いでき、とても楽しかった。 早川さんご夫婦ともお会いできた。お二人ともお元気そうで嬉しかった。
妹2人とは長野の温泉に行ったり、中学校、高校で一緒だった友達とも会えた。高尾山にも一人で登った。頂上から頭に雪をかぶった富士山が見えたのには感激した。
しかし、これから後、何べんくらい日本に帰れるかな—なんて思う。
ニューヨークに帰ってすぐに白内障の手術をした。聞くところによると日本では2日くらい入院をするらしいが、こちらはその日に帰される。
眼鏡をかけても、はっきり見えずらかったのが見えるようになり手術をしてよかったと思う。
そんなわけで、いまは療養となずけて、家でぐずぐずと過ごしている。
日本は寒いといっても、外には寒椿などが咲いていて、やわらかい感じがするが、こちらは、比べ物にならないほど寒い。この間,降った雪は、こちんこちんに凍っているので、花どころではないのである。
日本に行って感じることは、何しろ何処へ行ってもきれいなことである。特に電車、地下鉄、新幹線の中、駅、線路、それにそこに乗っている人たちが皆おしゃれをしている。それに比べて、NYの地下鉄のきたないこと! 線路には、たくさんのゴミが捨てられているし、突然電車が不通になったり、突然急行になったりするのは珍しい事ではない。そこに乗っている我々もおしゃれをしている人はほんの少しの人で、皆、汚い穴の開いたジーンズを穿いている。それに、皆どこか疲れきっているように見える。
それでも、こちらに長いこと住んで日本に帰った人は、この汚いニューヨークが好きだと言う。日本の親戚関係、人間関係が、とても煩わしいのだそうである。
まあ、何処でもいいところと、良くないところがあるのである。NYは活気があるといえばそうなのかもしれないが、普通の生活をしている我々にとっては、活気なんてあまり感じないのだ。
今回は春を待つ絵です。