齢をとったせいか? ・・散歩する道筋にけなげに生えている『雑草』に興味を持ち始めた。東京に出かけた折りには書店に立ち寄り『雑草の本』 を見つけては購入し読み漁っている。
内容はなかなか含蓄のある話が随所にあり、下手な経営ノウハウ本以上の説得力があるように感じます。内容を抜粋いたしましたのでご紹介します。
・・よく「雑草の定義は何か?」とよく聞かれるが、「雑草」という植物学的な分類はないが、「望まれないところに生える植物である」と定義されている。つまり「邪魔者」である。
しかしアメリカの哲学者エマーソンは「雑草とは、いまだにその価値を見出されていない植物である」「役に立たない邪魔者と烙印を押され、はじめて雑草は「雑草」になる」と説いている。
もし、あなたがその小さな花の美しさに気がつき、そっと一輪ざしにしたとしたなら、その野の花は、もはや雑草ではないだろう。 雑草かどうかを決めるのは私たちの心なのである・・。
・・「雑草のように強く生きろ」とよくいわれているが、植物学では、雑草はむしろ「弱い植物」とされている。自然界は、強いものが生き残り、弱い者は滅び去ってゆく。
そのため雑草は強い植物が生えることのできないような場所を選んで生えることにした。そこは、よく踏まれる道ばたや空き地などの過酷な環境下になるのである。
「逆境を味方につける」これこそが、弱い植物である雑草の成功戦略なのである・・。