日本一短い 「母」 への手紙 一筆啓上 福井県丸岡町

h22311.jpg 

・ お母さん、雪の降る夜に私を生んで下さってありがとう。 もうすぐ雪ですね。

・ あと10分で着きます。手紙よりさきにつくと思います。あとで読んで笑ってください。

・ 「私、母親似でブス。」娘が笑って言うの。私、同じ事泣いて言ったのに。 ごめんねお母さん。

・ 桔梗が、ポンと音をたてて咲きました。日傘をさした母さんを、思い出します。

・ 母親の 野太い指の味がする ささがきごぼう 噛まずに飲み込む

・ 絹さやの筋をとっていたら 無性に母に会いくなった。 母さんどうしていますか。

・ 母さんのおならをした後の 「どうもあらへん」 という言葉が 私の今の支えです。

・ お母さん、ぼくの机のひき出しの中にできた湖を のぞかないで下さい。

・ お母さん、私は大きくなったら家にいる。 「お帰り」 と言って子供と遊んでやるんだよ。

・ お母さん、もういいよ。病院から、お父さん連れて帰ろう。 二人とも死んだら、いや。

 

・ あの人と幸せでしょうか、お母さん。父さんは、無口を通して逝きました。

・ 今でも弟の方が気になるかい。もうどちらでもいいけど。 今はもういいけど。

・ 離婚、賛成します。お母さん、今まで本当にありがとう。 もう、耐えないで!

・ 弘君のまねして お母さん と呼んでみた やっぱりダメだ かあちゃんが遠くなる

・ 荷物届きました。 でも「パンツ」とは「ズボン」の事ですよ。ガマンします。

・ 母さんいきていて! 私は古稀 命ある限り探します。現世で一目逢いたい。

・ かあちゃん。 泣きたい夜は、決まって母ちゃんが夢に出てくる。 背中を、押してくれる。

・ 若い日あなたに死ねと言った、あの日のわたしを殺したい。

・ 修学旅行を見送る私に「ごめんな」とうつむいた母さん、あの時、僕平気だったんだよ。