統計学者エイブラハム・ウォールドの『敵の射撃による爆撃機の損失を最小限に抑える方法』についての考察がある。
敵の攻撃を受けながらも帰還した爆撃機の損傷状態を調べ、海軍分析センターは『集中して攻撃を受けた箇所を補強せよ』との命令に対して、ウォールドは、帰還した爆撃機の損傷の少なかった部分の補強を提案した。
帰還できなかった爆撃機は、損傷の少ない箇所への被弾が致命的損傷となった可能性が高いと考えたからだ。
・・これはカイゼンすべき真実は、生存した人(声を上げられる人)からではなく、その他の人(声を上げられない人)の声に隠されているという考え方です。(バイアス:偏向がかかった見方)