夕焼け 工藤直子
あしたは かならず 晴れるに ちがいなあ あしたも わたしは たしかに 生きるだろうなあ あしたこそ なにかを みるかなあ きっと そうであり そうに ちがいなく そうと 思いたい ・・・ ・・ …
あしたは かならず 晴れるに ちがいなあ あしたも わたしは たしかに 生きるだろうなあ あしたこそ なにかを みるかなあ きっと そうであり そうに ちがいなく そうと 思いたい ・・・ ・・ …
□一期一会 :一期とは仏教用語で生まれてから死ぬまでのこと、一会とは 一度の出会い。 人生とは、人との巡り会いの一瞬の連続である。想えば色々な人と巡り合い別れてきた。 出会った者は、必ず離れる運命にあるとい …
おおきくなるのは こころがちぢんでゆくことですか おおきくなるのは みちがせまくなることですか 「おとな」になるというのが、臆病で、計算高く、護身にきゅうきゅうとすることであるならば、 「おとな」になるとい …
はがき名文コンクール 安田 直子さん 49歳 長野県 今年のお盆は帰れねぇよ コロナ持って行きたぐねぇもん。 大丈夫だって言ってだけど 本当は寂しいべぇ 父ちゃんは半身麻痺の一人暮らしだがら いっつも心配してんだぁ 「 …
第29回サラリーマン川柳ベスト10 大賞受賞作品 退職金 もらった瞬間 妻ドローン ペンネーム・元自衛官 第29回サラリーマン川柳コンクール栄えある大賞に 選ばれたのは元自衛官さんの作品。 近年増えている熟 …
第27回 サラリーマン川柳2015 ベスト10作品11~100位の作品 順位 作品 雅号 11位 倍返し! 言えずに今日も おもてなし まめまろ 12位 休みより 心落ち着く …
座卓をかこみ 家族と夕食をとっていた。 近くの塵紙をとろうとして 坐ったまま横に膝をすべらせた。 そのとき何かを押しつぶした。 急いで立ち上がると ズボンの裾からインコの雛がころげ出た。 毛の生え揃わぬ赤肌の首を糸のよ …
人はまた、一本の樹ではなかろうか。 樹の自己主張が枝を張り出すように 人のそれも、見えない枝を四方に張り出す。 身近な者同士、許し合えぬことが多いのは 枝と枝とが深く交差するからだ。 それとは知らず、い …
白い表紙 ジーンズの、ゆるいスカート おなかのふくらみを包んで おかっぱ頭の若い女のひとが読んでいる 白い表紙の大きな本 電車の中で 私の前の座席に腰を下ろして。 白い表紙は 本のカバーの裏返し。 …
祝婚詩 吉野 弘 詩集より 二人で睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい 立派すぎないほうがいい 立派すぎることは 長持ちをしないことだと気付いているほうがいい 完璧をめざさないほうがいい 完璧 …