詩の中の風景 石垣りん 著 NO2
題: クレパスに消えた女性隊員 秋谷 豊 京都山岳会登山隊の白水ミツ子隊員が、第一キャンプからベースキャンプへ下山中、ボゴド氷河のヒドン・クレバスに転落、死亡したのは、1981年6月10日のことであった。 もちろ …
題: クレパスに消えた女性隊員 秋谷 豊 京都山岳会登山隊の白水ミツ子隊員が、第一キャンプからベースキャンプへ下山中、ボゴド氷河のヒドン・クレバスに転落、死亡したのは、1981年6月10日のことであった。 もちろ …
題: 夕焼け 吉野 弘 いつのことだが 電車は満員だった。 そして いつものことだが 若者と娘が腰をおろし としよりが立っていた。 うつむいていた娘が立って としよりに席をゆずった。 そそくさととしよりが座った。 礼も …
題: 天国のあなたへ 柳原タケ 秋田県・80歳 娘を背に日の丸の小旗をふって、あなたを見送ってから、もう半世紀がすぎてしまいました。 たくましいあなたの腕に抱かれたのは、ほんのつかの間でした。 三二歳で英霊となって …
・ お母さん、雪の降る夜に私を生んで下さってありがとう。 もうすぐ雪ですね。 ・ あと10分で着きます。手紙よりさきにつくと思います。あとで読んで笑ってください。 ・ 「私、母親似でブス。」娘が笑って言うの。私、同じ …
題: しずかな夫婦 結婚よりも私は「夫婦」が好きだった。 とくにしずかな夫婦が好きだった。 結婚をひとまたぎして直ぐ しずかな夫婦になれぬものかと思っていた。 おせっかいで心のあたたかな人がいて 私に結婚しろといった。 …
題: 胸の泉に かかわらなければ この愛しさを知るすべはなかった この親しさは湧かなかった この大らかな依存の安らいは得られなかった …
・ じいちゃんが独りファミリーレストラン ・ 残業と思えば聞ける妻の愚痴 ・ 兄弟が多くて割算うまくなり ・ 血縁が無いのは家で亭主だけ ・ 母乳出て小さい胸に自信持つ ・ 幸せと感じる時は酔っている ・ も少し聞いてほ …
トンチンカン夫婦 満91歳のボケじじいの私と 満84歳のボケばばあの女房とはこの頃 毎日競争でトンチンカンをやりあっている 私が片足に2枚かさねはいたまま もう片足の靴下が見つからないと騒ぐと 彼女は米も入れない炊飯器に …
著者 まど・みちお という名前に聞き覚えがない方でも その詩は日本人なら誰でも口ずさんだことがあるはずです ・ぞうさん ぞうさん おはながながいのね ・しろやぎさんから おてがみついた ・ふたあつ ふたあつ なんでしょか …